オカリナ太郎です。
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ザ・AC管ズ |
最近、
デュエットオカリナや
Night by Noble プラオカリナの話題が多いですが、私は基本的にソプラノG管(以下、SG管)のオカリナを吹いています。SG管がの音色が好きということもあるのですが、アルトC管(以下、AC管)をメインにしている方が多いので、その反発だったり、AC管で高音のミや高音のファが出しにくくて面倒、というのもあります。
で、その、AC管で高音のミ、ファが出ない、出しにくいという件ですが、色々調べてみても、、、
- AC管では高いミ、高いファがどうしても出ない楽器もある
- 高いミ、高いファの音を出すにはコツが必要
- 楽器を自分の体に近づけろ
- 音の出る位置(角度)は自分で探せ
なんかこんな感じで、ずいぶんと不親切な解説がたくさん見つかってしまいました。
「初心者の方はAC管が吹きやすくてオススメですよ」と書いてあるショップやサイトがたくさんあるというのに、高いミやファが出にくい上に、出し方のコツの解説が不親切とはどういうことだ? なかば詐欺なんじゃないの? と思ったので、私が考える「高いミ、ファの出し方のコツ」をなるべく丁寧に書いてみます。
さて、ずっと私が勘違いしていただけなのかもしれませんけど、高いミ、ファを出すために言われる「楽器を自分の体に近づける」というコツ。私は「口(顔)と楽器の角度を相対的に変化させろ」という意味に受け取っていました。
とりあえず図解(灰色が人、青がオカリナ、赤が普通に楽器を吹くときの角度、、察してください m(_ _)m )。。。
こんな図で恐縮ですが、普通に楽器を吹いている角度が右図 (A) みたいな感じだったとすると、(B) のように口に対して楽器を下げたり、(C) のように口に対して楽器を上げて、アゴを引くことで、楽器を自分の体に近づけたり、とそのようにするものだと考えていたのです。
ただ、結局、(B) や (C) のように、口と楽器の角度を変化させることはあまり高い音を出すことには関係ありませんでした。そうではなく、(D) のように口と楽器の角度はそのままで、首全体を下に向けて楽器を自分の体に近づければいいようです。
これで、なぜ高いミやファの音が出るのかという話ですが、私には小難しい物理学の話はよくわかりません。ただ、リコーダーでいうところの「窓」のあたり(吹いた息がエッジにあたって楽器の外に出てくるあたり)に何かものがあると、高い音が出やすいようなのです。
試しに、指穴を全部開けた状態で、右の写真のように楽器の下、吹いた息が手にあたるように手をかざしてみてください。その辺に高いファの音が出る「手の位置」があると思います。手ではなくて、机なんかだと広いのでもっとやりやすいかもしれません。机なら、楽器と机の距離を変えてみると高いファの音が出る「オカリナと机の距離」がきっとあると思います。
もし、そんな「手の位置」や「オカリナと机の距離」が分かれば成功です。つまり、その位置に「自分の体」が来るように、首を傾けてオカリナの位置を調整してやればいいことになります。
まあ、どうしでも高いミやファの音が出ないという、どうにもならない楽器もあるのでしょうけどね。。私も、自分の手持ちの6本のAC管でしか、試していないですし。。
さて、ここまでで、解説は終わりです。もしどなたか1人でも「高いファの音が出ない!いろんな解説見てみたけどよくわからない!」と思っている方が、音を出せるようになればうれしいな、っと。
というか、オカリナの高いミとかファの音がでない問題って、初心者がAC管を吹くならとても重要な話だと思うのですけど、あまり丁寧に解説している記事ってないんですよね。なんでだろ?
あとはおまけ。
この件と似たような話で、「コカリナの裏技」があります。
コカリナというオカリナの仲間である楽器は、普通の運指では「高いレ」の音までしか出ないのですが、裏技を使うことで、「ミ、ファ、…」の音が出るようになります。その裏技というのが右の写真。上の写真をひっくり返したような感じですが、コカリナのエッジは上側についているので、ちょうどエッジと手の位置関係が同じような感じになります。
こんな感じでコカリナに手を添えると、普通の運指よりも高い音が出るようになるのです。
オカリナだと普通の高い音がきちんと出るようになるだけですが、もしかすると、とてもいい位置に手を添えると、オカリナでも「高いソ」の音とかが出るようになったりして!?
さすがに無理かな…? (^^;
以上、長文解説になってしまいましたが、もし、どこかのどなたかのお役に立つようなことがあれば幸いです。
オカリナ太郎でした。